7月も中旬、今月27日からは6週間にわたる夏の新潟競馬がスタートする。現在は福島で競馬が行われているが、あす13日の6レースの新馬戦に私がひそかに注目する競走馬がデビュー戦を迎える。その名は「ドラゴンムスメ」(牝2歳)。
競馬のロマンの一つが血統である。競馬ファンは何かのきっかけで好きになった競走馬は引退後、種牡馬になったり、牝馬であれば繁殖になったりとその子ども、孫など応援することができる。NSTの情報番組「スマイルスタジアムNST」で私が司会を務めていた頃、競走馬に名前をつけるプロジェクトがあった。延べ30頭の競走馬に視聴者が名前をつけて応援した。代表格がこのブログでも何度も取り上げたダービー2着の「スマイルジャック」であるが、ほかにも様々な競走馬に名前をつけた。
「シナノネージュ」もそのうちの1頭。視聴者が「信濃川に降る雪」という意味を託し、当時の馬主に採用してもらった。牝馬であるシナノネージュは競走馬時代に新潟競馬場含めて4回出走したが、残念ながら勝つことはできなかった(競走馬が1勝することは本当に大変な世界なのである)。そんな彼女は繁殖として第2の人生ならぬ、「馬生」を送ることになるのだが、最初に生んだのが「ブランネージュ」。
フローラステークス(GII)で2着に入り、オークス(GI)にも出走、5着に入るなど活躍した。そして2番目に誕生したのが「メドゥーサ」。残念ながら中央競馬で勝利することなく引退したのだが、繁殖へ・・・。その子どもの1頭が冒頭に紹介した「ドラゴンムスメ」なのである。つまり番組命名馬「シナノネージュ」の孫にあたるというわけ。「ドラゴンムスメ」の父は、「スノードラゴン」。そう、2014年新潟で開催されたGI「スプリンターズステークス」で小雨降るなか、大外から強襲して優勝した新潟の競馬ファンにとっても記憶に残る1頭である。
「ドラゴンムスメ」は父がGIを勝った同じ芝1200メートルでデビュー戦を迎える。人気はどうなのか??人気があってもなくても、応援せずにはいられない。ジョッキーはルーキー石神深道騎手。馬主は西村新一郎さん、春の新潟競馬の「韋駄天ステークス」(芝直)で14番人気ながら2着に激走した「マウンテンムスメ」も所有している。
まずは無事にレースを終えることを祈りつつ、そして馬券に絡んでもらえたら・・・夢が膨らむ私にとって注目のレースは福島競馬場で13日午後1時5分発走。果たして・・・