議題
第473回 「NST News タッチSP 選択の先に~中越地震20年 被災地のいま~」
放送日時
2024年10月20日(金)午後4時00分~4時55分
審議会開催
2024年12月13日(金)
審議会出席者(レポート提出含む)
審議委員(9名)
委員長 | 伊藤 満敏 |
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副委員長 | 本田 賢一 |
委員 | 山田 富美子 |
委員 | 小松 佳代子 |
委員 | 廣田 徹 |
委員 | 高松 知之 |
委員 | 菊野 麻子 |
委員 | 槇 大介 |
委員 | 松原 直章 |
以上敬称略
放送事業者
大橋 武紀 | 代表取締役会長 |
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酒井 昌彦 | 代表取締役社長 |
才田 剛 | 常務取締役 |
太田 和宏 | 取締役 |
杉本 一機 | 番組説明・報道制作部 |
堀川 晃子 | 番組審議会事務局 |
議事の概要
事前に番組制作者より番組の概要・企画意図等の説明文をお送りした上で委員の皆様より提出いただいたレポートを取り纏め、会議形式の番組審議会ではポイントとなるご意見をいただく形式で審議を行った。
- 現地取材、当時の映像から、様々な立場の人々の生の声も交えて、考える材料が提示され、視聴者それぞれに思索を深めることが出来るように丁寧に作られた番組だった。
- 中越地震から20年の節目で、改めて様々な事を考えるきっかけとなる番組だった。
- 杉山萌奈アナの落ち着いたナレーションは、震災後の復興の在り方を問う高品質なドキュメンタリー作品に仕上がっていた。
- 災害とコミュニティーという課題は、人口減少と高齢化の中でさらに正解を見出しにくいものになっているという真実を訴えかけていた。
- 新たな魅力発信へ向けた取り組みをしていることや、他の地域の若者が祭や稲刈りに参加している様子も取り上げられ、ますます人口減少と高齢化が進む中山間地に差す小さな希望の光も垣間見えた。
- 2024年元旦の能登半島地震と重ね合わせることで、中越地震のときに住民が直面した問題は、20年前の問題ではなく、まさに「今の問題」であり、「これからの課題」であることが示されていた点が素晴らしかった。
- 各地域で活動している映像を見て中山間地の復興の意義は、ふるさとの在り方や人の生きる力を養うレガシーだと感じた。
- 番組を通じて被災者や復興に携わった方に焦点が当たっていたが、地方創生・地域共創あるいは災害復興に明るい有識者や専門家から、集約的な都市開発の是非や今後の中山間地の開発のあるべき方向性についてプロの視座から現在の最適解を遠慮なく示してほしかった。
- 番組の最後で、山古志のデイキャンプ、竹沢集落のお祭り、新しい形で集落の賑わいを創出している取組みが紹介され、一筋の希望を感じ、「復興のあるべき姿に明確な答えはない」との締めのナレーションに大いに共感した。
- 今後、またさらに時が経つに伴い、新たな課題が出てくると思うが、継続してこうした番組が作られることを期待したい。