番組審議会

議題

第470回「NST NewsタッチSP つなぐ震災のきおく~新潟地震から60年~」

放送日時
2024年6月15日(土)午後2時05分~3時00分

その他

審議会開催

2024年9月11日(水)

審議会出席者(レポート提出含む)

審議委員(9名)

        
委員長 伊藤 満敏
副委員長 本田 賢一
委員 山田 富美子
委員 小松 佳代子
委員 廣田 徹
委員 高松 知之
委員 菊野 麻子
委員 槇  大介
委員 松原 直章

以上敬称略

放送事業者


大橋 武紀 代表取締役会長
酒井 昌彦 代表取締役社長
才田 剛 常務取締役
太田 和宏 取締役
若井 俊吾 番組説明・報道制作部
堀川 晃子 番組審議会事務局

議事の概要

事前に番組制作者より番組の概要・企画意図等の説明文をお送りした上で委員の皆様より提出いただいたレポートを取り纏め、会議形式の番組審議会ではポイントとなるご意見をいただく形式で審議を行った。

  • 新潟地震から60年を経た今、「学ぶと共に今に繋げる」と冒頭で番組趣旨の説明があったとおり、まさに学んで今と未来に生かしていく内容だった。
  • 豊富な資料画像、映像で詳しく振り返りながら、1月の能登半島地震にも触れ、大地震にどう備えるべきかということを示しており非常に良かった。
  • 震災の有識者である卜部教授と、防災意識の向上が求められる県民を代表する形のKaedeさんを交えながら、スタジオでの掛け合いと取材映像がうまくかみ合っていた。
  • 震災の記憶を伝えることで、その事実を多くの人が知り、避けようのない災害に備える意識を高めるというコンセプトが明確だった。
  • 飛田アナウンサーが、液状化や30センチの津波でも命の危険があることなどを、科学的実験によって身をもって体験し、レポートしたことで、あらためて液状化や津波の危険を知らせるものになっていた。
  • 放送は、震災から60年を迎える日の前日、6月15日だったが9月1日の「防災の日」に再放送があると良かった。
  • 情報収集の幅広さ・蓄積の多さと、伝える熱意を感じた。
  • オール電化住宅やEV車の普及も高くなってきているため、災害時の対処方法(蓄電利用や災害時のフリーWi-Fiなど)について解説する時間があっても良かった。
  • 「3日生き延びろ」や「避難時の車の取り扱い」など、地震が起こったときに何をすべきかを過去の教訓からさらに明確に示しており分かり易かった。改めて避難の難しさを認識するとともに、新たな気付きを得ることができた。
  • 備蓄品や母子避難時のポイントについては、基本的な内容だったのでやや物足りなさを感じた。
  • 全体的に地震の爪痕を印象付けつつ、「液状化」「津波」「防災」という3つの軸で取材しており、地震に対しての意識と知識を学ぶことができた。
  • 60年前の震災を扱うというと、モノクロのシーンが多く、暗く堅い内容に終始しそうなところ、明るい映像も織り交ぜており当時を知る視聴層以外の若年層が興味をもちやすい構成であった。
  • 新潟市内の小学校に残る作文や版画等の貴重な資料を取り上げ、60年前に被災した人々から今を生きる私たちへメッセージが届いたように感じた。 当時の被害の復旧の様子が子供たちにどう映っていたかを振り返れる貴重な資料だった。
  • 災害や防災への意識は時間とともに風化しやすいため、こうした番組制作を継続していってほしい。