議題
第469回 FNSドキュメンタリー大賞参加作品「産声をあげた働き方改革~医療現場のジレンマ~」
放送日時
2024年5月25日(土)午後2時00分~2時55分
審議会開催
2024年7月3日(水)
審議会出席者(レポート提出含む)
審議委員(8名)
委員長 | 伊藤 満敏 |
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副委員長 | 本田 賢一 |
委員 | 山田 富美子 |
委員 | 小松 佳代子 |
委員 | 廣田 徹 |
委員 | 高松 知之 |
委員 | 菊野 麻子 |
委員 | 槇 大介 |
以上敬称略
放送事業者
大橋 武紀 | 代表取締役会長 |
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酒井 昌彦 | 代表取締役社長 |
才田 剛 | 常務取締役 |
太田 和宏 | 取締役 |
杉本 一機 | 番組説明・報道制作部 |
堀川 晃子 | 番組審議会事務局 |
議事の概要
事前に番組制作者より番組の概要・企画意図等の説明文をお送りした上で委員の皆様より提出いただいたレポートを取り纏め、会議形式の番組審議会ではポイントとなるご意見をいただく形式で審議を行った。
- 医師不足が深刻な産婦人科に焦点を当て、4 月からスタートした医師の働き方改革の問題点を、綿密な取材であぶり出した素晴らしい番組だった。
- 医師の働き方改革の実情を視聴者に届けたいという制作スタッフの熱意がビリビリと伝わってきた。
- 医師の働き方改革を考える上で、家族団らんのシーンなどの医療の現場と対岸にある家庭を見せた点は良かった。
- 現場の医師の思いや、苛酷な現場を代弁したことによって、医師の働き方改革の必要性について、より説得力をもって伝わってきた。特に、医師会や病院局といった組織の見解ではなく、医師が自分の言葉で語っているというところに視聴者は耳を傾けたのではないかと感じた。
- さまざまな立場の医師の声を拾った点はとても価値があった。信頼関係を築いていなければ作れなかった番組と感じた。
- 答えがすぐに見つからない問題に対し、安直に解決策を示さず課題提起しているところに好感を持った。
- 地域全体の病院の集約化など偏在の解消に向けた働き方とセットで考えるべき取組みについては、もっと時間を割いても良いと感じた。
- 働き方改革を主題としていながら、働き方改革を強制される側(医師と患者)の意見が中心で働き方改革の悪い面ばかりが目立つ作りとなっていたように感じた。
- 立場の違う産婦人科医を複数取材したことで、それぞれが抱えるジレンマを多方面から見つめ、課題を浮き彫りにする様々なことを考えさせられる番組となっていた。
- ディレクターも務めていた杉山アナウンサーのナレーションが、時にやさしく、愛おしく、さりげなく本番組に寄り添っている印象だった。
- 今後も継続して、法改正による変化や直面している課題、地域医療の現状等々発信してほしいと思った。